全体の構成は以下の様な感じです。
- 本質を見極める技術
- インプットの技術
- アウトプットの技術
- 生活習慣の技術
- 人脈作りの技術
- 上記5つの技術を実践するための行動
1.本質を見極める技術
「フレームワーク力」と「ディープスマート力」に関する記述が非常に印象的でした。
フレームワーク力
フレームワーク力とはすなわち「思考の枠組み」です。例えば、「起承転結」とか「戦略の3C」「マーケティングの4P」などが有名どころだと思います。他にも「オズボーンのチェックリスト」とかロジカルシンキングで言うところの「MECE」、「So What?/Why So?」なんかもそうですね。
どう考えればいいかという引き出しを多く持っておけば、「どうしたらいいかわからない!!」と思考停止状態を防ぐことも出来ますし、やり方から考えるという時間の節約になります。また、きちんと整理された情報は他人に伝わりやすいことは言うまでもないでしょう。
大切な事は、自分が使いそうなフレームワークを多く仕入れ、普段からフレームワークを意識して物事を考え、フレームワークを意識した説明を心がけることだと思います。そういう基礎がしっかりできてくれば、今度はフレームワークを自分で構築することができるようになります。それはつまり、
未知の情報、状況に遭遇した際の”道を拓く”能力
を身につけるということだと個人的には解釈しています。実にCreativeな能力です。古きをたずねて、新しきを知る。まさに温故知新ですね。
ディープスマート力
ディープスマート力は一言で言えば「勘・直感」です。ただし、それは長年の経験や暗黙知の上に成り立つモノなのであり、高度に組み合わされたフレームワーク力の結晶とも取れるかも知れません。
暗黙知の共有が謳われてて久しいですが、本当に長年の経験からしか得られない「勘どころ」、つまりは”高度な脳の情報処理プロセス”は言葉や文章にして伝えられるものではないのです。その業務に関する知識を共有したり、テクニックを伝えることができても、それらを身につけ自分のモノ(=ディープスマート力)にするのは本人の努力次第といったところでしょうか。
次回はインプット/アウトプットの技術についてです。