試合前の1月の間に、5回練習試合を行い、うち4回は1日まるまるというハードなものでした。ほぼ全ての相手が1部や2部のチームであり、それらのチームと対等か、もしくはそれを上回る力を見せることすらありました。
しかし、勝負に絶対はありません。試合の前には、自分が試合に出るわけではないのに緊張してなかなか眠れませんでした。ここまでやれるだけの事はやってきたし、この試合に向けて、様々な策を練りました。
春先、顧問が転勤し、2年1人、1年11人という状況の中で0からのスタートを切った頃から比べれば、格段に強くなっています。ずっと取っているデータでもわかりますし、勝てなかった相手に勝てるようになったことなどからもわかります。上手く行かないこともたくさんありました。色々な苦労もありました。何よりも、みんなバレーのために多くのことを犠牲にしてきたのです。
強くなったことが証明され、努力が報われた瞬間。それは願っても手に入らないことが多いモノなのです。だから、先に「1部にあがる」「近畿大会にでる」といった目標があるとしても、2部昇進を果たしたことは掛け値なしに嬉しいことなのです。
最後の1点が決まった時、思わずベンチから跳び上がってしまいました。内容は決して当初に予想していたほど楽なモノではなかったですが、それはいくつかの課題を浮き彫りにし、苦難を乗り越えた分だけチームの結束力も高まったと思います。
泣きそうなぐらい嬉しいこと。それを味あわせてくれたこのチームに心から感謝したいと思います。その喜びを知った今、このチームはもっともっと強くなるだろうと思います。次は1部昇進、来年の春には思いっきり泣かせて貰えると思います。
【元バレーコーチの最新記事】