人が入れ替わり、組織も色々変わったりもした。
僕は同じグループに4年間在籍しているんだけど、僕のことを入社以来
ずっと気にかけてくれていた主任さんが、この2月に異動になった。
(勿論、僕以外の人のことも気にかけているのだけれど。)
新入社員時代、上司がク×で、何だか仕事らしい仕事が貰えなかった時も、
仕事が忙しくて、朝7時〜終電で毎日働いているときも、たまに客先から
帰ってきて自社作業をしている今も、変わらず気を遣って話を聞いてくれた。
僕の将来を嘱望してくれたのも、酒の席でちょっと長い説教がはじまるのも、
(客先にいって)最近職場が寂しいと言ってくれるのも、個人的には
とてもありがたいことだと思っている。
年も定年を迎え(とはいえ、未だ60前)、今は嘱託という形で働いておられる
のだけれど、常に「俺がいる内に、学べることは学んでおけ」と言われている。
自分のやってきた仕事にプライドを持ち、自分が伝えられることを伝えたいと
常に周りに働きかけている。組織を愛し、周囲を大切にし、今も変わらず
ベストパフォーマンスを目指している。人として、純粋に尊敬している。
僕が今この会社に、この組織にいる理由を考えるとすると、”恩義ある人”
の存在が大きいと思う。僕に期待を寄せてくれ、いつもよくしてくれた。
この人だけは失望させたくないと思っているし、その恩に報いたいと常々
思っている。
異動される先は目と鼻の先の事業部の計画部門だから、距離的には
ほんのちょっとかもしれない。でも、僕にとっては入社以来、ずっと同じ
職場でずっとお世話になっていた人だったから、やっぱり少し寂しかった。
あと一年、僕は客先に常駐することになっている。嘱託契約は、働く場所が
次の年も同じとは限らない。来年4月、僕が帰ってきた時に、もしかすると
もうおられないかも知れない。
なので、少しずつでも今から恩返しをしたいと思う。送別会の幹事ぐらいじゃ、
恩返しにならないとは思うけど、僕がやらなきゃ誰がやるんだぐらいの
気持ちで名乗り出た。
そんな、恩を感じられる様な方と同じ職場で働けたこと自体、とても
素晴らしいことなのだろうと思う。ただ、いつまでもこの状況が続くわけでなく、
いずれ変わる時がくることを心に刻み、今を大切にしたいと思う。