iPhoneでMMS(Multimedia Messaging Service)が使える・・・地味だけど、これはとても嬉しいニュースかもしれない。MMSへの対応は各キャリアに判断が任せられていたのだが、Softbankは即座に対応を表明したのだ。ナイス!
ぱっと聞いて、これまでの「なんとか@i.softbank.ne.jp」と何が違うのか??と思ったかもしれない。実はiPhone OS 2.xまでは、MMSが使えない代わりにIMAP式のメールサービスで代用してきた。
- 新着メールの画面表示はできるが、着信音/バイブは鳴らせない
(mobileMeを使えば着信音/バイブの鳴動可) - メールがiphone本体に保存されないので、オフラインになるとお手上げ
- 基本的には普通のPCメールと同じだから、サービス当初他キャリアのメールフィルタに引っ掛かりまくった
要するに、普通のケータイと同じく、メールが来たら着信と同じように教えてくれるし、メールも端末に保存されるのだ。また、Softbankユーザであれば、今使っているsoftbankのメールアドレスをそのまま引き継ぐことができるのではないかと予想される。
「ってか、MMSって普通のメールと何がどう違うの??」という疑問を持つ人も多いと思う。
MMSは携帯電話関係の規格を決めている”3GPP”と”OMA”という組織によって定められた規格であること以外、仕組みそのものに大きな差分はない。通常のPOPやIMAPといったインターネットメールの規格には新着メールを知らせる機能はないが、MMSでは新着メールがある場合はそれをHttpリクエストでお知らする機能を持っている。また、その通知を受けた後に、受信するメールを選べたりもするし、サイズをオーバーした写真を自動圧縮する機能なども備えている。
(詳しくはWiki Pediaを見て欲しい。)
今はそんなに見なくなったけど、パケット料金が今よりも高かった時代に、J-PHONE(もしくはvodafone)ユーザがメールを選択受信していたのは、かのキャリアのサービスが将にMMS方式のメールだったからだ。(docomoはiモードを用いた別方式)
要するに、MMSはケータイ向けにアレンジされたキャリア仕様の世界標準メール規格である。SoftbankのS!メールサービスはもともとMMS方式だったので、iPhoneがもう少し早く対応してくれていれば・・・と、恨み節も言いたくなるだろう。
これまでのiPhoneはメール文化の日本市場において、かなりイケテナイ端末だったわけだけど、これからは普通のケータイと同じ程度にメールが使えるようになる。これだけでも、iPhoneに対する障壁が随分と低くなるのではないかと思う。
ちなみに、僕自身は、softbank.ne.jpのメールアドレスがそのまま使えるのであれば、機種変更をした時に「メアド変わりました〜」メールを送らなくて済むなーってことだけでかなりHAPPYな気分になっている。(まぁ、メアド変わってもiPhone買ってただろうけどねw)