【ご注意ください!】
Hacks for Creative Life!は引っ越しました。本サイトの更新は今後行われません。
今後はこちらのサイト(http://hacks.beck1240.com/)にて更新を継続いたします。

お手数ですが、RSSおよびブックマークの変更をお願いいたします。

また、Blogを書く場所を引っ越しはいたしましたが、今後とも更新は継続して行って参りますので、
これまでと変わらぬご愛顧の程よろしくお願いいたします。

201005020033.jpg
Hacks for Creative Life!管理人Beck

2004年12月14日

リ・スタート

高校でのテストが終わり、コーチ業も再開。
春高に向け、後はひたすら前進あるのみ。

2回戦であたる福島女子は例年ベスト16まで残る強豪校。ここに勝てるレベルまで持って行くことが当面の目標。というか、ここに安定して勝つチームになれば、多分大阪狙えるんやけど(笑)

課題はプレーヤー各々の反省にあったとおり、声とボールへの執着心。と、これだけ書くと結局根性論かよって話に読まれそうなので、捕捉すると・・

「流れを獲得し、維持し続ける」という課題を克服することが最大の目的であり、その為にはギリギリのラインでボールを上げ続け、自らを鼓舞し、相手を威圧することが肝要である。例えば、ナイスプレーはチームに活気を与え、粘り強さは相手にとって大いにプレッシャーとなる。

ということである。根性論は根性論かも知れない。メンタル面での弱さは確かなところだし、それを克服するというのは即ち、根性を付けることになるのだろうから。大切なのは、なんでもかんでも根性で片づけないことだと思う。

練習メニューに「ワンマン」というものがある。多くのバレー経験者は、この練習を聞けば吐き気を催すかもしれない。ただひたすら、振られ続けるボールを追いかける…そんな練習である。野球で言えば、千本ノックみたいなもんだと思って貰えばいい。

ワンマンとは、普通に練習をしている分にはなかなかなれない「限界状態」までプレイヤーを持って行くことが出来る。息があがり、体が重く、頭が真っ白になる状態でプレイを行う経験…それを積むことができるのが「ワンマン」である。

手っ取り早く言うとしんどいのだ。そこまで辛い思いをしてバレーをする理由がなければ、この練習に意味はない。つまり、「ボールがコートに落ちる辛さ」が「練習の辛さ」に勝るような意識レベルまで選手を持って行く必要があるのだ。

実際にチームの課題を克服するためには、このワンマンをどうしても取り入れたい。しかし、現状のワンマンには既に罰則的な「偏見」がついてしまっている。そこで、少し上で書いたような練習の意味を説明してから、3人1組で真ん中のプレイヤーにのみボールを振り、残りの2人がフォローをする「フォロー付きワンマン」を行うことにした。よくよく考えれば、ただのワンマンなのだが、生徒からは「しんどいけど、面白い練習」という声が聞かれた。

3人のうちサイド2人は声をだしてボールを呼び、それをセッターに運ぶだけなのだが、「限界状態に陥っている」プレイヤーはこのフォロープレイヤーの声だけが頼りなのである。視界が狭まり、ボールしか見えていない状態で味方につなげるために必要な物…それが味方の声なのである。

これは1つの方法であり、これだけでチームの課題を解決できるとは思っていない。しかし、この練習を拒絶することなく受け入れることができたこのチームは、間違いなく、課題解決の第一歩を踏み出したと言える。

夏に負ける悔しさを味わい、秋に勝つ喜びを知った。1月半後、一回りも二回りも大きく成長し、大阪の並み居る強豪チームを打ち破る彼女らの姿が目に浮かぶ。


posted by beck at 22:44 | 大阪 ☀ | Comments | TrackBack(0) | 元バレーコーチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
blog comments powered by Disqus
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック