いろいろと御家事情があってまた定期的に教えに帰っているわけです。。
さすがに月2回のペースは無理なので、月1回、3連休だけ帰るという
約束で。昔みたいに定期的に報告ももらわないし、肩書きもコーチでは
ないけども・・・。
俺が大阪に帰る理由。それは去年の今頃に交わしたキャプテンとの約束。
「先輩たちのように、本気でバレーをやりたい、強くなりたいと思うなら。
そこに俺の助けが必要なら、いつでも手を貸すから。」
本当は、指導者として自分がどれほどのものか、自分が一番よくわかって
いる。どんなに理論を勉強し、練習メニューを調べたり考えたりしたと
しても、俺のバレー技術の低さや経験の浅さは否めない。
そんな俺でも必要としてくれる人がいる。
それだけで十分片道500kmの道のりを行く理由になると思う。
申し訳ないけど、俺の女子バレー部に対する指導の中に下心は皆無である。
そんな生半可な気持ちでできるもんじゃない。
金曜日
深夜1時出発→夜通し運転→朝7時過ぎに実家に到着
土曜日
朝9時から練習試合→午後3時から男バレの練習→泥のように寝る
日曜日
朝9時から1日中練習試合→夜通し2日分のデータを集計。その後
指導用のテキストを作成し、1時間半仮眠。
月曜日
朝9時から午後1時まで練習→4時間仮眠→横浜へ出発→午前2時に
横浜の自宅に到着
体力的につらくないかといわれれば嘘になる。金銭的にも辛い。
それでも、それだけの時間と労力とお金をかける価値がここにはある。
自分を必要としてくれる人がいて、それに応えられないことの方が
100倍辛い。こんな俺でも信じてついてきてくれている生徒たちに
ほんの少しでも報いたい。
今の俺のミッションは、このチームが一部に残れるようにすること。
そして、生徒達一人一人が精一杯頑張って、高校時代というかけがえの
ない時間を、バレーボールに費やしたことを誇れるようになってもらいたい。
だからもっと、俺も頑張らないといけない。少しでも上手くなって、もっと
多くのことを学んで。練習中はひとつでも多くのことに気いて、指導して。
ない頭をもっと絞って、もっと気持ちを察しつつ、モチベーションがあがる
ようにもっていって・・・。
もう、長くはなくて、トータルで20日ぐらいしか一緒にバレーができる
時間が残されていないから。何より、高校時代にあの子らがバレーをする
ことができるのも後半年だから。・・・だから、今頑張らないといけない。
「北さんが居てくれたら安心できるし心強いんです。だから何ヶ月かに
一回でもいいから、また北さんに来てもらいたいんです。」
俺が大阪に帰る理由。それはキャプテンにいわれたこの一言。
そして、みんなの笑顔や悔し涙、共にした時間とバレーボールへの感謝。
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