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Hacks for Creative Life!管理人Beck

2006年11月21日

落書きと手紙。

061118_1717~0001.jpg左手には「勝」、右手には生徒たちのクラブネーム。
去年の部別大会、『1部昇格』と書いて、目標を達成した。
 
そして、みんなの右手には「北」の文字。
 
指導者としてほめられたものではないかもしれないが、
この試合に皆の感情と自分の感情を乗せて戦いたかった。
 だから、試合の前日にもかかわらず、
「皆に指導するのは今日で最後です。」と告げた。
 
 

賭けだった。
もしかすると、ただチームを混乱させてしまうだけかもしれなかった。
本来なら試合の後に言って然るべきである。
 
前日、電話でキャプテンにこのことを話した。
「これでボロボロになって負けてもいいから、みんなには事前に話してほしい。」
というのがキャプテンの意見だった。
 
最後の練習、最後の試合を心残りのないように全力で戦いたかった。
あの子らとすごした1年半のすべてを出し切りたかった。 
後2日という限られた時間の中で、あの子らのために何ができるかを必死で考えた。
だから、みんなの右手に「北」の文字が書かれているのを見て、泣きそうだった。
 
 
最後の練習の時、改めてみんなの成長を感じることができた。
夏にできなかったことが、たくさんできるようになっていた。
例によって、徹夜で車を飛ばしていったから、寝不足で頭が回らなかったけど、
1人でも多く、少しでも長く、皆に声をかけることを意識した。
 
練習でも必死でボールを最後まで追いかけていたし、声もしっかり出せていた。
気迫のこもったスパイクやレシーブがたくさん、たくさんあった。
個々人のコンディションに不安がないといえば嘘になるだろうけど、チームの雰囲気
として、試合に臨むことになんの不安もなかった。
 
 
個々人の能力で言えば、引退した3年生には及ばない。
しかし、努力量で言えば、3年生のそれをはるかに凌駕していた。
だから、何度も何度も言ってきた。
 
「君たちには1部で戦うだけの力がある。必ず勝てる。」
 
誇張表現をしているつもりはなかった。
春、先輩たちが引退した段階では3部と2部の間ぐらい。
夏、合宿を経て、毎日必死に練習して2部上位ぐらい。
秋、たくさんの壁に当たりながら、1部のチームと5分で戦えるようになった。
 
あの子らは、指導者がいない中でも目標を掲げ努力を重ねてきた。
だからこそ、何が何でも1部で勝たせてあげたかった。
その努力が報われれば、次は自信を持つことができる。
 
 
俺にとっては最後の試合。
あの子らにとっては、目標としていたひとつの大きな節目の試合。
そして、松坂の言葉を借りれば”自信が確信に変わった”試合。
 
あの子らのサーブも、スパイクも、レシーブもすべて1部で通用していた。
他のどのチームよりも粘りがあったし、元気があったし、バレーを楽しんでいた。
 
前の大会で力を出し切れず、悔し涙を流した両エースが、しっかりとチームを
引っ張ってくれた。センター陣はブロックポイントを何本も取ることができた。
セッターは必死でボールを追いかけ、どんなにレシーブが乱れても攻撃に
つないでくれた。夏にはできなかったAやBで点を取ることもできた。
安定したライトがいるおかげで、攻撃の幅もつなぎもよくなった。
高校からバレーをはじめ、前回の大会では”試合で使えるレベルではない”と
Aチームながら試合に出れなかったリベロも1部に通用していた。
 
そして、何よりも、コート、ベンチ、ギャラリーが一体となっていた。
声が大きいだけではない。誰もがコートの中でのプレーに一喜一憂し、
苦しいときにこそ声で支えようとしてくれた。
他校の先生からも絶賛された元気のよさは、今年も大阪一だと誇りたい。
 
 
結果は1勝2敗で1部残留。
 
目標だった「この子らを1部で勝てるチームに育てる。」が達成され、
「君たちは1部で戦うだけの力がある。」という言葉が証明された。
負けた試合ももう少しというところで、1部の中で見劣りはしなかった。
 
3年生が引退する少し前、キャプテンにもう一年コーチを依頼された時に
「先輩たちの路線を継承して、1部で戦えるチームを本気で目指すなら。」
と言った。キャプテンは見事にチームをまとめ、この約束を果たしてくれた。
 
061121_0425~0001.jpg最後の反省が終わった後、みんなからの手紙を
もらった。正直、すごくうれしかった。
 
手紙に書かれている内容は、もちろん総じて好意的
なものではあるんだけど、それでも自分がこれまで
やってきたことが間違ってなかったって思えたし、
この子らのコーチができて、ほんまに良かったと
改めて思うことができた。
 
 
 


「この二日で最後」と言ったとき、さびしいと泣いてくれたり、俺のために試合
頑張ろうって言ってくれたり、手紙に思いを綴ってくれたり・・・そういうんも
もちろんうれしかったけど、何よりも最後の練習や試合で、みんなのいい笑顔
を見れたのが一番うれしかった。
 
さびしいけども、心残りはない。
ほんまに、このチームのコーチができたんは俺の一生の財産やと思う。
だから、さようならや頑張れよりも、ありがとうを一番伝えたい。



posted by beck at 06:46 | ☔ | Comments | TrackBack(0) | 元バレーコーチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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