スラムダンクの安西先生はご存じかな?あの人が31巻で言った言葉、それが「どんどんよくなる君のプレイをみていたかったから・・・指導者失格です。」べたな話で申し訳ないが、やっぱり一指導者として、俺は安西先生みたくなりたかった。
最近の自分は本当に指導者失格だと思う。何が駄目なのかって言うと、自分のやっていること、言っていることに自信が持てないこと。少なからず、生徒達に不信感を持たれつつあることは分かっている。指導者が嫌われることを恐れるのは間違っているんだろう。何よりも、指導者が迷いを断ち切れないのは言語道断だと思う。
答えは努力するしかないということは分かっている。自分が指導者として駄目な部分を直すように努力するしか道はないんだと。
自分が指導者向きでないことは分かっていた。同期の7氏なんかは、本当に指導者って感じで、本当に羨ましい。勿論、それも彼が努力してそう見せていることなんだが。。ただでさえ説得力のない物言いに、さらに不信感が加わればどうなるかは想像に難くない。
常に不安がつきまとう。自分があの子達を駄目にするんじゃないかって。才能あるプレイヤーが揃い、どんどん良くなるプレーを見るのは本当に嬉しいが、反面その足を引っ張っているんじゃないかと常に考えてしまう。もっと頑張って、ちゃんとした指導者にならないといけないと思う。
知らず知らずのうちに、何人かの(もしかすると、全員かもしれない)気持ちを傷つけるようなことを言っていたらしい。些細な一言だったが、やはりそう言われてみれば、指導者としてふさわしくなかったかもしれない。
昨日の練習試合の最後に、他校の先生が親身に教えてくれたらしい。その時、かなりみんなの目が本気で、それを吸収しようとしていたのだと言う。それでいいと思う反面、そこまでみんなを本気にさせる指導ができない自分に腹が立った。ほんの一度たりとも、そこまで本気で話を聞いて貰ったことのない自分に本当に腹が立った。
ま、その道十数年の先生と自分を比べるのもどうかと思うし、みんなが俺に慣れてしまっているっていうのもあるだろうとは思う。だから、あんまり考えないことにした。
今できることは、自分の悪いところをしっかりと直すこと。そして、開いてしまった彼女らとの距離を埋めるためにもっともっと話を聞くことだと思う。努力して、信頼を取り戻す。それだけだと思う。
後半年・・・。最後には心残りなく、笑って泣きたい。
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