既に日本でもiPhoneの名前はかなり知られていると思う。
http://www.apple.com/iphone/
日本のケータイでもハイエンド機では「3インチVGA」「フルブラウザ」が出てきている。
つまり、ケータイで「640*480」でブラウジングができるようになってきた・・ということ。
問題があるとすれば、「パケット代が高くなること」と「所詮3Gでは速度が遅いこと」、
それから「標準搭載のフルブラウザがいまいち」なところだろう。
しかしながら、「パケット定額制の普及」と「3.5Gの普及」が進みつつある昨今、前者2つ
の問題はほぼ解決方向に向かっている。そして、iphoneにsafali、WindowsMobileに
IEが搭載されているように、今後携帯のフルブラウザも共通化、高性能化されていく
だろうと考えられる。
昔は独自仕様がほとんどだったモバイルサイトもhtml化されており、auやsoftbankの
公式サイトに設置された検索エンジンを使うとインターネット上のサイトも結果表示される。
つまり、モバイルサイトとインターネットサイトの垣根はなくなりつつあると考えられる。
【WEBサイトの今後】
各キャリアの公式サイトとして登録されれば
1.課金を電話料金と一緒に行うことが可能
2.ライバルは公式サイト内の他社のみ(公式認定が参入障壁)
3.利用するユーザーは”単一キャリア”であるため、対応が楽
といったメリットがあるのだが、逆に”キャリアごとの仕様の違い”や”キャリアへの支払い”
といったデメリットもあった。つまり、PC/ケータイ両方でサービスを提供したい企業は
インターネット用のWEBサイトを作成し、それを運営するために費用を支払う他、
携帯3社用にそれぞれWEBサイトを作成し、それぞれに費用を支払う必要があったのだ。
しかしながら、フルブラウザによるインターネットサイトの利用が今後増加すれば、
PC用のサイトとケータイ用のサイト(VGA相当)の2種類を意識すればよくなるのである。
もちろん、課金が必要な場合やケータイ端末の仕様を意識する必要があるコンテンツの
提供をにおこうなう場合は、キャリア公式サイトという形式を取るほうが有利であることは今後
とも変わることはないだろうと思われる。
しかし、それ以外のネット上のサービス、特にPC向けとモバイル向けの双方でほぼ同質の
サービスを提供したいと考えた場合、フルブラウザ向けにサイトを作るほうが有利であると
思われる。
【海外では・・】
海外では・・・といいつつも、アメリカでは・・・という表現にならざるを得ないが、スマートフォンと
呼ばれるケータイに無理やりWindowsやらPalmやらを載せたPDAを一回り小さくしたものが
普及している。日本でも、WilcomのW−ZERO3がスマートフォンの火付け役として知られている。
WindowsMobileは問答無用にフルブラウザである。SoftbankのWindowsMobile機は
Yahoo!ボタンすらなく、Softbankの公式サイトを見ることすらできない・・・(いいのか!?)
そして、アメリカではiphoneフィーバー。あれはスマートフォンっぽくはないが、中身は立派に
マッキントシュである。ブラウザは最近Windows版まで出てきたApple渾身のオリジナル
ブラウザsafaliである。beckもPC上でsafaliを使ってみたが・・・アンチエイリアスの効いた画面を
見るにつけて、
「やっぱいいわ、Apple」
と思わずキムタ×の真似をしてしまったぐらいだ。
話を戻して、safaliを搭載しているiPhoneも当然のごとくフルブラウザオンリー。
日本でも待望論が渦巻いているのは既に皆様ご存知のとおり。少なくとも俺は超ほしい。
【で、今後はどうなるかというと】
Wilcomもアドエスでスマートフォン市場をがんがんに攻めているし、Softbankもシャープが
スマートフォンを投入するという。でなくとも、今フルブラウザを搭載していないケータイは存在しない。
そこでiPhoneが登場すれば・・・・
いきなりがらりと変わるかどうかはわからないが、今よりもフルブラウザの存在が大きくなる
だろうと考えられる。そして、その時にケータイフルブラウザを意識したサイトを持っているかどうか、
これが結構重要な要素になってくるのではないかと思う。
3.2インチ以上の液晶が日本のケータイ市場で市民権を得られるかどうかは個人的には疑問だ。
故に、個人的にはVGA相当のサイトがターゲットになってくると思っている。
そして、その流れは3年も4年も先のことではなく、この先1年、2年の内にくるだろうと思っている。