【ご注意ください!】
Hacks for Creative Life!は引っ越しました。本サイトの更新は今後行われません。
今後はこちらのサイト(http://hacks.beck1240.com/)にて更新を継続いたします。

お手数ですが、RSSおよびブックマークの変更をお願いいたします。

また、Blogを書く場所を引っ越しはいたしましたが、今後とも更新は継続して行って参りますので、
これまでと変わらぬご愛顧の程よろしくお願いいたします。

201005020033.jpg
Hacks for Creative Life!管理人Beck

2008年01月05日

ひとつの時代

今日は大阪から横浜に帰る前に、女バレの練習へと足を運んだ。
新コーチがしっかりやってくれているので、もう”バレーのために”
大阪へ帰ることはない。

新コーチとその同期、そして、新コーチの一つしたのキャプテン。
普段からその3人でバレーをみてくれている。
コミュニケーションも、順調を通り越して密すぎるぐらい・・。

その姿にコーチ時代の自分がオーバーラップする。

遊びに行ったり、ご飯食べたり、ジュースおごったり、長話したり、
部活動だけじゃなく、日々そうやって楽しく過ごしていた。
ケンカもしたし、口をほとんど聞いてもらえない時期もあった。
(ちゃんと最後には仲直りできた・・・と思ってるw)

そうやって、楽しかったり、大変やったり、悲しかったり、悔し
かったりってのは、中途半端やなくてみんな全力でやってたから
こそ、感じることができたもんやと思う。
そして、そういう一時代を彼女らとともに築くことができたのは、
本当に自分の人生にとって誇るべきことやとも思う。


そして、今日、目の前に新しいチームと新しい指導者達との絆を
見ることができた。それは間違いなく、新しいひとつの時代である
と思うし、これまでは主体者であった自分が傍観者となったことに
若干の寂しさと、えもいわれぬ嬉しさを感じた。


6年前、同期の7氏と共に母校に戻り、バレーの指導をはじめた。
その頃の男バレの教え子が、今のコーチ達である。

彼らの言葉の端々に、7氏や自分の教えたことが浮かぶことも
嬉しかったが、何よりも彼らがそれに自分の考えを加え、自分の
言葉として発してくれていることがなにより嬉しかった。


俺はほんまに問題の多い指導者やったと思う。でも、どうや、
俺には誇るべき教え子達がこんなにもいる。
資質には問題があったかもしれんけど、やってきたことは
間違っていなかったと絶対に言い切れる。


願わくば、チームの主体たる彼女らと、それをサポートする彼ら、
双方にとってかけがえのない時間が流れてほしい。
そして、またいつか、新しい時代を迎えたときに共にすごした時間
をひとつの時代として誇りにしてもらいたい。
posted by beck at 19:27 | ☔ | Comments | TrackBack(0) | 元バレーコーチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月12日

夏休み特別編−合宿でのひとこま

今回の合宿に参加したOB/OGがみんな自分がバレーを教えたメンバーであることは前回のエントリーで書いたとおり・・・今回は男バレが”OBウザイ”モード全開だったこともあり、OB連中もみんな女子を見ていました。

さて、そんな合宿の最中に、個人的に嬉しいことがあったのでここに記します。

今回参加してくれたOGは、俺が大学4回のときの高校1年生、今大学1回生の子たちです。1度休部状態になった部活を2年生1人と1年生11人で0から一緒にはじめた子達です。

何度もけんかしたし、いっぱい失敗もしたし、何人かは一度は辞めようとしたこともあったという、本当に思い出深い代です。そして、何よりも強かったし、カッコよかったし、元気いっぱいで、他校の先生からも妙に好かれていた代でした。

一緒に頑張って、3部から2部、2部から1部、そして1部残留を果たし、府立高戦ではベスト8まで残り、舞洲アリーナまで行きました。今でも目をつぶれば、あの子らと戦った試合の情景を思い出すことができます。本当に、あの子等のバレーは見ている人に感動をあたえる、素晴らしいものでした。

その子たちが帰ってきて、OGとしてバレーを教えてくれるってだけでもすごい感動ですが・・・

元キャプテン(こいつがまたカッコいい)が、合宿中の反省で

「私はこの女バレがすごい好きで、ほんまにいいクラブやと思うし、誇りに思ってる。そういう女バレを残したいと思うから、私たちは教えに帰ってきてるんやで!」

と、言ってくれたことがまず本当に嬉しかったです。
自分たちが作り上げたという自負と、本当に全てをここで燃やし尽くしたという想いを、気持ちが昂ぶるあまり泣きながら現役たちに語ってくれました。

俺もあの日々のことを思い出して、思わずうるうるしているところに・・・

「ほんまこの人すごいねんから!」

と、なぜか突然話の矛先が俺の方に。

「あんたら一人一人のいいところと悪いところ、全部言えるし、どんなわがまま言っても笑って許してくれるし、ほんまに私らのこと考えてくれてるねんで。バレーが好きとか、教えるのが好きとか、そういうんやなくて、私らのことホンマに好きやから!」

って、正しいけど、少し語弊が(笑)確かに、バレーも好きやし、教えるのも好きやけど、ほんまに俺が女バレのコーチに全力投球できたんは、ほんまにプレイヤーとして、人として魅力的やったあの子等に必要とされていたからなんやと思います。

なんか、めっちゃ持ち上げられて、迷惑かけたこと謝られて、すごいいっぱいありがとうって言われて、すごいむずがゆかったけど、ホンマに嬉しかったです

現役への反省のはずやのに、なんかOGとコーチがお互い謝って、お礼いいあって泣いてるっていう変な構図やったけど、「ほんまにこういう人は大事にせなあかんし、北さんの話はほんまにためになるから、しっかり聞いときや!」って言ってくれたおかげか、次の日以降の指導がかなりやり易くなりました。


今、大学1年の代は、なんやかんやで、やっぱり一番思い入れのある代です。0から一緒にクラブを作り上げたっていうのもあるし、一緒にいた時間が長いっていうのもあるし、衝突したり、上手くいかなかったことが多かったというのもあると思います。

彼女らが引退し、卒業した後も”俺がコーチでよかったんかな?あの子等の可能性をつぶしたりしてへんやろうか?”と、心のどこかでは思い続けていました。精一杯やってきたつもりやけど、やっぱり心の奥底では不安が付きまとっていました。

だから、そうやって面と向かって、いっぱい「ごめんなさい」「ありがとう」を言ってもらえたことが心底嬉しかったし、今までやってきたことがほんまに報われたって感じでした。


俺は、常に”ほめる”ことを意識した指導をしてきました。もちろん、叱ったり、悪い点も指導します。それでも、どんな些細なことでも、絶対に気づいたいいところをほめることを意識してきました。「現代の子供たちは褒められることに飢えている」この3年間で、この考えは確信に変わりました。

バレーの指導をやってきて、感謝されることはあっても、褒められたのははじめてでした。24歳のおっさんでも、そうやって頑張ってきたことを褒められるのは嬉しいんだから、俺の考え方は決して間違っていないなって思いました。


俺は女子バレー部のコーチになってほんまに良かったと思うし、あの子等と一緒に築き上げたこのチームをこの先も残していきたいと思います。元キャプテンが語ったように、俺もこのチームのことがホンマに大好きやし、誇りに思っています。

そのことを、改めて再確認した、合宿の夜のひとこまでした。

posted by beck at 22:30 | ☀ | Comments | TrackBack(0) | 元バレーコーチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

夏休み前半戦-コーチの思考は止まらない

8/3-5に合宿8/6,7は大阪で指導をしてきました。ちなみに、今回の合宿は女子しか見ていません。大阪に帰ってからは男子の練習がありませんでした。よって、今回の帰省では、女子しか見ていません。今のコーチが仕事で合宿にこれなくなり、練習にもなかなか顔を出せないということだったので、とりあえずピンチヒッターという形で・・・

とりあえず、合宿の内容を振り返れば、成果ありって感じかな。まだまだ荒削りなチームだけど、皆バレーに真剣に取り組んでくれているし元気もいい。上背はないけど、バレーをよく知るメンバーが多いというのも大きい。

っつーか、合宿に来てたOB/OGが全員俺がバレー教えたメンバーって(笑)俺が大学時代に毎週、コーチやってからは毎日のように一緒にバレーをやっていたメンバー。ナニが嬉しいって、そいつらが卒業しても教えに帰ってきてくれたってこと。

5日間も指導を行うと、さすがに頭がコーチモードになってしまい、寝ても覚めてもバレーのことばかり。昔書いたテキスト類なんかをコピーして配布したり・・・できる限りひとりひとりを良く見て、フィードバックしないと・・と、バレーをしていない間も反省を考えたり、メニューを考えたり。大阪から帰った後も、しばらく思いつく限りのことをキャプテンや連絡先を知っている2年生にメールでおくったり・・・と。最早職業病だな、これ。

本当はもっと帰って教えたりしたいところなんだけど・・・、一度身を引いたわけだし、今のコーチが全然練習にいけてないとは言え、去就不明な状態で俺が出て行けば、チームが混乱しかねない。

大阪に帰っている間も、今も、何度も何度も葛藤していた。もう一度コーチとして、あの子達に向き合いたい。そう、何度も心の中で叫んだ。

でも、俺はその責任を全うすることも保証できないし、また多くのものを犠牲にしてしまう。だから、例えあの子らがそれを望んでいたとしても、やっぱりやるべきではないと思う。

幸いにして、今大学生のOB、OG連中の中でもコーチは無理でも教えにきてくれそうなメンバーが結構いるってこと。老兵はただ去るのみ・・・後進に全てを委ねることもひとつ大事な決断かなと。ま、色々と不安もあるけど、先行きは決して真っ暗というわけではない。

そんなわけで、今年のチームにも言ってきました・・・

君たちは強くなる。必ず、1部にあがることができる。

去年のチームに輪をかけてまじめで努力家が多く、ひとりひとりが本当に個性的。元気もいいし、仲もいい。飛びぬけた才能を持つプレイヤーは少ないが、バレーがしっかりと体に染み付いているメンバーが多く、その子たちがチームに安定感を与えている。

お世辞ではなく、本当に楽しみなチームだと思う。今はまだまだ勝てるチームではないけれど、必ずあの子たちは強くなるだろう。心の底から、頑張ってほしいと思う。

posted by beck at 21:05 | ☀ | Comments | TrackBack(0) | 元バレーコーチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月07日

3年間。

この土日は男バレの引退試合を見に大阪に帰りました。
しかも、運よく男バレと女バレの会場が近く、両方の試合を
見に行くことができました。

両チームとも2日目に進むことはできませんでした。
男子は3年生全員が引退、女子は残っていた3年生5名が
引退しました。
昔話をば・・・
posted by beck at 02:19 | ☁ | Comments | TrackBack(0) | 元バレーコーチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月04日

9年間。

今年で25歳。高校に入学してからちょうど9年。
今年の新入生は62期で、俺が53期。
 
年をとったなぁ・・俺。
 
結局、なんだかんだで大学に入ってから今まで、
かなりの頻度でバレー部に出没していた。
 
歴代のOBさんたちも、だいたい社会人になった
のを期に練習に来られなくなっていたわけで。。
そら、忙しいもんなぁ、社会人。
 
それはそうと、この6年間、コーチ期間が約3年
あるとはいえ、代々の現役からは顔も名前も
覚えられていることはちょっとした自慢。
 
でも、そろそろ潮時かな。
 
とも思う。っつーか、この2年間、横浜と大阪を
いったりきたりしてた方が異常だろう。 
 
ただ、男バレ、女バレのコーチが両名とも社会人
になり、再びコーチ不在の状態に。もちろん、指導
ができる先生もいない。
 
去年の暮れにコーチをバトンタッチして以来、少し
ずつフェードアウトしていくつもりだったけど・・・。
かといって、放っておける状態でもない。
 
そして、今年の合宿も「指導者不在」を理由に
行われないかもしれないという話も聞いた。
 
これを読んでるOB諸君!(いるのか?w
後輩たちのために、今こそ立ち上がるべし!!
 
今年、男子は俺らと一個下の代以来、実に7年ぶり
1部昇格を果たした。女子も、ここ3年1部や2部
で戦ってこれた。
 
今あるいい流れをここで断ち切らないためにも、
我々OBがこの状況をなんとかしなければいけない。
 
あの思い出深い体育館も、「ひさや」も、ワンマンも、
そして、このままいけばバレー部そのものも・・・
なくすわけにはいかない、多くのものがあると思う。
 
高校に入学してから9年間。
卒業し、OB、コーチとして指導にあたって6年間。
俺は、最後の仕事として、この存亡の危機をなんとか
したいと思っている。
posted by beck at 10:27 | ☀ | Comments | TrackBack(0) | 元バレーコーチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月03日

見届ける

4月29日、去年の11月まで教えていた生徒たちの引退試合を見届けた。
もう、教える立場ではなく、何もしてあげられないから、細ももらさず、しっかりと
あの子達の2年間の成果を見届けようと思った。
 
結果は残念やったけど、意外とすっきりとしているみんなを見て少し安心。
ベンチに入れなかったメンバーも、2年生も、そして卒業したての先輩11人も、
みんなで必死で、最後の最後まで最高の応援をしていた。
 
今まではプレーがうまくいかなければお葬式のようなゲームをしていた中の
メンバーも、そんな応援に応えようと、どんなときも笑顔を忘れなかった。
そんなみんなの戦う姿を、しっかりと目に焼き付けようと、集中して試合を見た。
 
大阪の片田舎の歴史や記録に残ることのない、普通の公立高校のチーム。
 
ほとんど知られることのない、あの子らの2年間を、頑張りを、苦しかったことを、
楽しかったことを、俺は少しでも心に刻みつけたかった。
 ちょいと昔話
posted by beck at 04:16 | ☀ | Comments | TrackBack(0) | 元バレーコーチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月21日

落書きと手紙。

061118_1717~0001.jpg左手には「勝」、右手には生徒たちのクラブネーム。
去年の部別大会、『1部昇格』と書いて、目標を達成した。
 
そして、みんなの右手には「北」の文字。
 
指導者としてほめられたものではないかもしれないが、
この試合に皆の感情と自分の感情を乗せて戦いたかった。
 だから、試合の前日にもかかわらず、
「皆に指導するのは今日で最後です。」と告げた。
 
 
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posted by beck at 06:46 | ☔ | Comments | TrackBack(0) | 元バレーコーチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月17日

マタアイマショウ

http://pei.seesaa.net/article/27499213.html#more
 
以前のエントリにも書いたけど、再びコーチ業終了です。
今日、先生と話をして決定しました。
本当は生徒たちに是非を問うのが筋なんだろうけど・・・
こういう事柄に選択肢を持たせることは混乱を招くだけだと思うから、
決定事項として伝えることにしました。
 
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posted by beck at 08:42 | ☔ | Comments | TrackBack(0) | 元バレーコーチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月01日

考える

今自分が、コーチとしてできることを。
足りない頭をフル回転させて。
 
今、本当に自分はあの子達のために何かできているのか?
 
あの子らのために何ができるかを痛烈に意識したとしても、
それが自分の自己満足になっているのかもしれない。
 
今読んでいる本は「コーチング」に関する本。
もちろん、ビジネス書なので、バレーのコーチにある程度は置き換えないといけない。
 
そこで気づいたことがあった。
5月にコーチを辞し、夏のいざこざを経て、またもや復帰の道を選んだ時
「もうコーチは名乗らない」と決めた。月に1回しか帰れない上に、いつ仕事が忙しく
なって帰れなくなるかわからない。そんな自分が責任を負えるはずがないから。
 
簡単に言えば、逃げていた。
 
今年の春までに比べ、大阪に帰る頻度は半分になったが、それ以上に生徒たちと
話す時間が減っていることに気づいた。コーチングのすべての基本は「聴く」ところ
からはじまるはずなのに、だ。
 
今、チームが抱えている問題は厄介だ。ひとつの原因は俺。やはり、甘えがあった
と思う。対人である以上、細心の注意を払って、払いすぎということはないはずだと
いうことを忘れていた。
もうひとつの原因はチームのメンバーひとりひとりの気持ち。慣れと大衆心理と
感謝の気持ちの喪失。ただ、これは部活動という少々特殊な形状のコミュニティに
おいてはしばしば見られるものではある。
 
冗談を抜きにして、進退を賭けて望む必要がある。
 
去年の秋、チーム一丸となって部別大会に臨み、1部昇格を果たした。
あの時、練習は完全に2年生中心、練習試合にも一切1年生は出さなかった。
それでも文句ひとつ言わず、チームのために練習から盛り上げようと頑張り、
どの学校よりも大きな声援でもってチームに流れを呼び込んでくれた・・・
それが今の2年生である。
 
今の3年生と共に本当にいいチームを作り上げてくれたし、すばらしい結果が
残せたのも、あの子らが居たからだと思っている。あの子らが先輩の跡を
引継ぎ、本気でバレーをやりたいと言ったからこそ、もう一度帰ってバレーを
教えようと決意したのだ。あの子らならできると信じて。
 
このまま行けば、確実に不完全燃焼で試合を終えることになるし、そうなれば
よりいっそうチームの雰囲気が悪くなり、どうしようもなくなることが目に見える。
 
だからこそ、この3連休の俺のミッションはただひとつ
 
チームが一丸となって19日の試合に臨める状態にすること。
 
それができない無能なコーチはこのチームに必要ない
それぐらいの覚悟を持って向かわなければいけないし、それがチームの
混乱を未然に防げなかった俺の責任だと思っている。
 
まずは自分の覚悟を固め、甘えを廃し、コーチとして責任を全うするところから。
そして、再びひとつの方向に向かって進むことのできる、あのすばらしいチーム
に立ち返れると信じたい。あの子らならば大丈夫だと信じたい。
posted by beck at 01:39 | ☔ | Comments | TrackBack(0) | 元バレーコーチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月13日

俺が大阪に帰る理由

3連休は大阪に帰ってバレー教えてきました。

いろいろと御家事情があってまた定期的に教えに帰っているわけです。。
さすがに月2回のペースは無理なので、月1回、3連休だけ帰るという
約束で。昔みたいに定期的に報告ももらわないし、肩書きもコーチでは
ないけども・・・。

俺が大阪に帰る理由。それは去年の今頃に交わしたキャプテンとの約束。

「先輩たちのように、本気でバレーをやりたい、強くなりたいと思うなら。
 そこに俺の助けが必要なら、いつでも手を貸すから。」


本当は、指導者として自分がどれほどのものか、自分が一番よくわかって
いる。どんなに理論を勉強し、練習メニューを調べたり考えたりしたと
しても、俺のバレー技術の低さや経験の浅さは否めない。

そんな俺でも必要としてくれる人がいる。

それだけで十分片道500kmの道のりを行く理由になると思う。
申し訳ないけど、俺の女子バレー部に対する指導の中に下心は皆無である。
そんな生半可な気持ちでできるもんじゃない。

金曜日
深夜1時出発→夜通し運転→朝7時過ぎに実家に到着
土曜日
朝9時から練習試合→午後3時から男バレの練習→泥のように寝る
日曜日
朝9時から1日中練習試合→夜通し2日分のデータを集計。その後
指導用のテキストを作成し、1時間半仮眠。
月曜日
朝9時から午後1時まで練習→4時間仮眠→横浜へ出発→午前2時に
横浜の自宅に到着

体力的につらくないかといわれれば嘘になる。金銭的にも辛い。
それでも、それだけの時間と労力とお金をかける価値がここにはある。
自分を必要としてくれる人がいて、それに応えられないことの方が
100倍辛い。こんな俺でも信じてついてきてくれている生徒たちに
ほんの少しでも報いたい。


今の俺のミッションは、このチームが一部に残れるようにすること。
そして、生徒達一人一人が精一杯頑張って、高校時代というかけがえの
ない時間を、バレーボールに費やしたことを誇れるようになってもらいたい。

だからもっと、俺も頑張らないといけない。少しでも上手くなって、もっと
多くのことを学んで。練習中はひとつでも多くのことに気いて、指導して。
ない頭をもっと絞って、もっと気持ちを察しつつ、モチベーションがあがる
ようにもっていって・・・。


もう、長くはなくて、トータルで20日ぐらいしか一緒にバレーができる
時間が残されていないから。何より、高校時代にあの子らがバレーをする
ことができるのも後半年だから。・・・だから、今頑張らないといけない。

「北さんが居てくれたら安心できるし心強いんです。だから何ヶ月かに
 一回でもいいから、また北さんに来てもらいたいんです。」

俺が大阪に帰る理由。それはキャプテンにいわれたこの一言。
そして、みんなの笑顔や悔し涙、共にした時間とバレーボールへの感謝。
posted by beck at 02:09 | ☀ | Comments | TrackBack(0) | 元バレーコーチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月09日

Good Bye!!

練習試合の帰り道、新コーチと車で色々話をした。
不安や戸惑い、悩みなどが絶えないと思う。。
ほんの少しでも、その悩みを解消できればと思った。

「あの子らが好きやから、きっと大丈夫」

その言葉が何よりも嬉しかった。
これから先、どんな困難に当たったとしても、その
気持ちがあるなら、きっと乗り越えられると思う。

色々と話をして、改めて、彼女が新コーチになって
くれたことを嬉しく思った。


そして、俺は一年ぶりに、大阪に別れを告げた。


俺にとって、大阪は生まれ育った地であり、今も尚
沢山のトモダチと思い出がある場所。大好きな故郷。

去年1年、横浜と大阪を往復してコーチをして、本当
に良かったと思う。後悔はこれっぽっちもない。

次に帰る予定は、まだ未定。

別に来週帰ったって、再来週帰ったっていい。
でも、今は、ハッキリと自分にも、あの子らにも示す
必要があると思うから・・あえてここで距離を取る。


そうやって、1つ1つ気持ちに整理をつけていると、
携帯にメールが入ってきた。

『1年間お世話になりました。』

ゾクゾクと、各部員から入ってくるメール。

寝不足と疲労で、まだ走り出して2時間も経たない
のに限界が近づいていた。でも、そうやって、届く
メールを読む度にアドレナリンが吹き出すのを感じた。

たまに、うるっと来るメールもあったり・・・

横浜に帰るまでの間、ずっと生徒一人一人の良い点、
悪い点、どういう風に伸ばしていったらいいか等を
考えていた。時間は掛かるかも知れないけど、
全員にメールでこの1年のフィードバックをしよう。

俺の知っているあの子らをおしえてあげることで、
あの子らが少しでもやる気をだして頑張れるように。

『次に来られる時までにもっと成長します!』

皆のこの言葉を信じて。
posted by beck at 08:42 | 🌁 | Comments | TrackBack(0) | 元バレーコーチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月07日

もしも願いが叶うなら

明日ついに、天下御免の9連休も終了。。
連休はほぼ毎日大阪でバレーをやっていた。

それもあと1日。
明日は他校との合同練習&練習試合。

ここまでの練習で、やれることはやったのか?
今一度自問自答。

・・・もちろん、答えはでない。
これで完璧なんてありえないから。

明日で本当に最後の最後だから、もっと強烈に
自分ができることを意識したいと思う。





本当は、ずっとあの子らと一緒にバレーをしたい。
本当はコーチを辞めたくなんてない。
何度大阪と横浜を往復したって良い。
もっと言えば、大阪に帰ってきて、毎週バレーを
教えれたらと、何度も何度も考えた。


だけど、それは俺のエゴイズムでしかない。
あの子らのことを考えれば、身は引くべき。
しかも、できる限り徹底して。

俺も、あの子らも自立しなければいけない。

そんなことは分っている。


でも、さびしいし、かなしい。


もしも、願いが叶うなら・・

今の2年生全員が、残り1年を精一杯頑張って
思い残すことなく引退できますように。


今はそれだけでいい。
posted by beck at 03:17 | ☁ | Comments | TrackBack(0) | 元バレーコーチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月03日

最後の指導です

4/16をもってコーチを引退したわけですが、なぜかGWを利用して大阪に帰り、またまた指導を行っています。「おいおい、結局やんのかよー」と思われても仕方ない。。。

しかも、本コーチを差し置いて、メインでやらせてもらっているわけだから、申し訳ないことこの上ない。筋論から言えば、これはやっぱりよくないことです。

目的は1つ。バレーやチーム運営、練習方法、今ある問題の顕在化等々・・新チームがこれからやっていくための素地を作ること。自分は、この先ほとんどこれそうにないこともあり、このGWで残せるものは全部残したいと思ったわけです。

だから、のっけから「これが最後の指導です。」と言いました。この先もこうだと思われないように目的を告げました。

出すぎたことかもしれませんが、自分の知識や経験を少しでも新チーム、新コーチに継承しておきたかったのです。それが筋から外れていようと、それがチームにとって必要であると判じた以上、信念を持ち、迷いを払って指導に当たるのみです。

チームの一体感、日々の練習、勝負への意識、これらが揃うのはもう少し先になると思います。しかし、人一倍努力をし、大阪でもトップレベルの元気を持つ今のチームなら、きっと上の代に負けない良いチームになると思います。
posted by beck at 03:32 | ☔ | Comments | TrackBack(0) | 元バレーコーチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月18日

コーチ引退

前にも少し書きましたが、この日曜日を限りに、コーチの看板を下ろしました。少し間があいた時期もありましたが、それでも2年間、足りないところは多かったけども、自分の精一杯でやってきました。

自分で決めたことなのに・・。前から分かってたことなのに・・。やっぱり心にぽっかりと大きな穴が空いてしまいました。

2年前のあの日・・
posted by beck at 00:37 | ☔ | Comments | TrackBack(0) | 元バレーコーチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月23日

コーチ終了

気が付けば、大阪を発ってから1年。
ちょうど今頃、これで最後と体育館を後にした。

夏、1つの転機が訪れた。
きっと他の人からしてみたら頭の悪いことかも
しれない。それでも俺は”コーチ”として横浜
と大阪を行き来する道を選択した。

2週間に1度の頻度で大阪へ戻る生活は、決し
て楽なものではなかったのは間違いない。

でも、楽しかった。

それ以上でもそれ以下でもない。俺にとって、
大阪でバレーを教えること、試合で共に戦う事
は何事にも変えられない大事な事だった。

でも、大事なことは俺がどう思っているかじゃ
ないってことは分かっていた。本来は、毎週末
教えることのできる指導者がいるべきだ。

そして、社会人2年目という現実。今のプロ
ジェクトが佳境に入れば、週末は担保されなく
なることは間違いない。見込みで秋頃。

だから、後任者が見つかった今、俺は自分が考
え得るベストの選択を行った。続投は、俺のエ
ゴでしかない。

自分で選んだ解答なのに、やっぱり悲しかった。

エンドは4月16日。新3年生の引退と時を
同じくして、コーチという肩書きを後進に託す
ことにした。
posted by beck at 00:52 | ☀ | Comments | TrackBack(0) | 元バレーコーチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月25日

悔やむべきは自分の無能

春高バレーの予選、うちのチームは残念な結果というか、後悔の残る結果で終わってしまった。ひとえに俺の無力さが原因である。

1回戦のチームを侮り、2回戦のチームとの対戦の事ばかりを考えていた。けが人が続出するなかで、チーム全体を見ることができなくなっていた。1回戦のチームを生徒達に侮らせたのは、俺の態度が原因だった。エースの不調を克服させれなかったのは俺の無能さ故だった。

1部に昇格した試合のイメージを引きずっていた。アレは、ベストコンディションだったというのに。それが今回も出るものだと、勘違いしていた。

勝負とは、いかなる状況、いかなる相手であっても全力をとすべし。

そんな最も大事なことを、忘れていた。

ここから先は臥薪嘗胆あるのみ。

バレーで失ったものはバレーでしか取り返せない。今俺にできることは、頭をひねり、あの子達のやる気を引き出し、効率的な練習を考え、2週間後に控える、準公式戦に最高の状態で臨むことだと思う。

試合後、自分のせいで負けたと責任を一身に背負っていたエース。自分がチームを試合に向けて束れねなかったと責任を感じていたキャプテン。自分のトスの調子が悪かったせいだと、表には出さず、呟くように悔しさを吐露したセッター。

誰も、他人のせいにはしていない。悔しさのあまり、何人かは涙した。そして、必ず次はと決意していた。残り僅かなクラブ生活を、彼女らなりに全力にやり遂げる為に、必要な敗北だったと思える日が来ると信じている。

今、俺に出来ること。それは、そんな彼女らの思いを形にする手助けをすること。何が何でも、次の試合は良い試合をして、笑って、泣いて、そして勝たせてやりたい。この負けを、この悔しさを、意味あるものにできないのなら、俺はホントにただの役立たずでしかないから。何が何でも、次こそは。
posted by beck at 01:41 | ☀ | Comments | TrackBack(0) | 元バレーコーチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月16日

2ヶ月ぶりのコーチ業

お久しぶりです。コーチングダイアリーというわりには、全然コーチネタを書いていないボクです。久々に、ちゃんと書こうかなと思うわけで・・・えっと・・・

全身筋肉痛です

情けない。。男子女子あわせて7時間程バレーをやっただけで、全身筋肉痛になるなんて。。

ちなみに、土日の行程はこんな感じでした。
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2005年11月08日

祝1部昇格!!

悲願達成!富田林高校女子バレー部は部別大会にて見事優勝を飾り、1部へ昇格することができました。

勝負というのは、いつもわからないものです。実力があったとしても、体調や流れ、運と言った要因でその実力を発揮できずに終わってしまうこともあります。今回の大会でもそれが一番怖かったのです。



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posted by beck at 07:40 | ☔ | Comments | TrackBack(0) | 元バレーコーチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月05日

試合1日前です。

明日は部別大会。
1部昇格は、目標ではなく悲願ですらある。

人事は尽くした。
後は天命を待つのみ。

今日は、明日に疲れを残さないように練習
するつもりだった。しかし、不安が残りそう
な感じもあったので、疲れを覚悟で練習した。

最後の練習は、一部にあがるんだっていう
気持ちの籠もった練習だったと思う。

今も左腕に残る「1部昇格!」の文字。
みんなの腕に書いてあるこの文字が、明日の
試合でチームを一つにしてくれると信じている。

両エースの調子は万全。
センターとセッターのコンビ調整も万全。
フォーメーションのチェックも終了し、対戦高
を模した対策練習も行った。
チーム全体の雰囲気も良い。
明日へのモチベーションも高い。(一年生も!!)

目を閉じれば、1部昇格を決めたあの子達の姿
が目に浮かんでくる。

必ず、1部にあげてやる。
posted by beck at 21:06 | ☔ | Comments | TrackBack(0) | 元バレーコーチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月31日

世界はそれを「アホ」と呼ぶんだぜ!!

ちなみにですね、「アホ」は関西では褒め言葉です。多分。

この土日は大阪に帰ってバレーの指導にあたりました。なんとか良い具合に持って行きたいと思いつつも、なかなかうまくいかない。。頑張れ俺。もう少し話すことはシンプルにまとめるべきだったなぁって・・・(鬱)

ま、土日帰るだけなら普通なんすけど、来週日曜日が試合で木曜日が休日だったので・・・金曜日に有給取っちゃいました☆つまりですね・・

土 大阪でバレー指導
日 大阪でバレー指導(夜横浜へ帰る)
月 横須賀で仕事
火 横須賀で仕事
水 横須賀で仕事(夜大阪へ発つ)
木 大阪でバレー指導
金 バレーはお休み→1年生の指導or男バレの指導or友達と遊ぶ
土 大阪でバレー指導
日 大阪でバレー試合


やった!!ついにバレー指導の方が本業になったよわーい(嬉しい顔)

駄目社会人炸裂杉

でもま、次の大会は念願の1部昇格を賭けての戦い。これぐらいの気合いは入るってもんですよ。頑張らないと・・・。俺に出来る事なんてたかが知れてるけど、それでも何か少しでも役に立ちたい。確かに、横浜と大阪を車で往復するのは大変だけど、それ以上に得るものも多い。少々の無茶と、俺の生活の仕事以外の部分を全て賭ける価値だってある。アホでもなんでも構わない。金も体力も全部つぎ込んでやる。

絶対に一部にあげてやりたい

コーチ、北真也。今思うことはただそれだけだ。そのためにできる限りの知恵を絞り出して、木曜日と土曜日の練習に望みたいパンチ
posted by beck at 02:14 | ☔ | Comments | TrackBack(0) | 元バレーコーチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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